さつまいもコラム
焼き芋はトースターで何分?「弱」で芯温を測った記録|トースターでねっとり焼く作り方
家のトースターで焼き芋を作りたいけれど、何分焼けばいいのか、「強」と「弱」のどちらがいいのか分からない。そんなときのために、私たちが家のトースターで焼いた記録をまとめました。
トースターの焼き芋は「弱」でじっくり焼き、焼き上がりは竹串で確かめます。芯温計で測ると、芋の中心が70℃を超えるまでに30〜40分かかりました。そして「弱」では、中心の温度は90℃に届かず、80℃台で上がらなくなりました。時間の目安は、小さめの芋(100g前後)で60〜70分、大きめの芋(160〜330g)では90分かかりました。
この記事では、トースターで焼き芋を作る手順、芯温を測った記録、ねっとり焼くコツ、包み方3通りの焼き比べを順に書きます。
結論
- 火加減は「弱」 … 私たちは上下両方のヒーターの「弱」で焼きました
- 中心が70℃を超えるまで30〜40分 … 甘さが決まる温度帯を、ゆっくり通るのがトースターの良いところ
- 「弱」では90℃に届かなかった … 温度を待たず、竹串がすっと通ったら焼き上がり
- 時間の目安 … 100g前後で60〜70分、160〜330gで90分(+電源を切って30分置いた)
- ねっとりさせるなら … ねっとり系の品種を、寝かせてから焼く
- 包み方で仕上がりが変わる … 濡らした紙+アルミはしっとり、包まないと焼き芋らしく
トースターで焼き芋を作る手順
用意するもの
- さつまいも(私たちは紅はるか)
- オーブントースター
- アルミホイル
- 新聞紙かキッチンペーパー(濡らして包む場合)
- 竹串
- あれば、料理用の芯温計
手順
- さつまいもを洗い、表面の土を落とす
- 包む場合は、濡らした新聞紙かキッチンペーパーで包み、その上からアルミホイルで包む(包み方の違いは下の焼き比べで)
- トースターを「弱」で5分ほど温めておく
- 芋を入れて「弱」で焼く。私たちは30分たったところで、芋の向きを少し変えた
- 60分を過ぎたら、竹串を刺してみる。中心まですっと通れば焼き上がり。通らなければ10〜15分ずつ足す
- 焼き上がったら電源を切り、そのまま庫内に置いて余熱で仕上げる

私たちのトースターは、温度を数字で選ぶタイプではなく、「弱(上だけ/下だけ/上下)・中・強」から選ぶタイプです。この記事の「弱」は、上下両方のヒーターを使う「弱」のことです。
何分焼けばいい? 芯温を測った記録
2026年9月21日、9月5日に掘った紅はるか(掘って16日目)を、トースターの「弱」で2本焼きました。1本はアルミホイルだけ、もう1本は濡らした新聞紙で包んでからアルミホイルで包みました。途中で取り出して芯温計を刺し、中心の温度を測っています(扉を開けていた時間は、焼いた時間に入れていません)。
| 焼いた時間 | アルミだけ(128g) | 濡れ新聞+アルミ(96g) |
|---|---|---|
| 15分 | (芯温計が刺さらず) | (芯温計が刺さらず) |
| 30分 | 58.8℃ | 74.1℃ |
| 40分 | 72.3℃ | 82.1℃ |
| 50分 | 83.4℃ | 89.6℃ |
| 60分 | 約83℃(ここで止まる) | 約89℃(ここで止まる)→ 焼き上がり |
| 70分 | 88.5℃ → 焼き上がり | — |
「15分:刺さらず」は、生の芋が硬くて芯温計の先が入らなかったという意味で、温度が低かったわけではありません。次に測るときは、包む前に竹串で中心まで穴を開けておくと測れます。
中心が70℃を超えるまで、30〜40分
さつまいもは、加熱の途中、中心が70℃前後の温度帯にいる間に甘くなります。この温度帯をゆっくり通すほど甘くなる、というのが焼き芋の基本です。仕組みは焼き芋の温度と時間の記事に、資料つきでまとめています。
トースターの「弱」では、70℃を超えるまでに30〜40分かかりました。急いで強く焼くより、弱でゆっくり焼くほうが、この温度帯を長く通ります。
「弱」では、90℃に届かなかった
アルミだけの芋は50〜60分で83℃前後にとどまり、70分でようやく88.5℃。濡れ新聞の芋は50分で89.6℃まで上がり、60分でも約89℃のままでした。どちらも90℃には届いていません。トースターの「弱」で焼くときは、何℃になったら終わり、と決めるより、竹串がすっと通るかで決めるほうが確実です。
大きい芋は、90分かかった
10月5日には、もっと大きい芋(158g・285g・328g)を3本、同じトースターの「弱」で焼きました。60分では中まで火が通らず、30分足して合計90分焼き、電源を切ってから30分、庫内に置きました。芋が大きいほど時間がかかるので、時間はあくまで目安にして、最後は竹串で確かめてください。

「弱」が何Wかは、トースターによって違う
トースターは、温度ではなくワット数で火の強さを表すことが多い家電です。家電メーカーのハイアールは、ワット数と温度の目安をこう書いています。
メーカーや機種によって差はありますが、500Wで180℃前後、1000Wで230℃前後が目安です
ハイアール「W数しか書いてないトースターの温度は何度?」
ただ、「弱」が何Wなのかは機種によって違います。お使いのトースターの「弱」が何Wかは、本体に貼ってあるシールや説明書で確かめてください。この記事の時間は、私たちのトースターの「弱」での記録です。
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5kg(M・L・2L)
ご注文・お届けは11月末までの予定
(なくなり次第終了)
※L・2Lは「洗い」と「土つき」から選べます
(Mは土つきのみ)
ねっとり焼くには
ねっとり系の品種を選ぶ
焼き芋の食感は、品種でかなり変わります。私たちが焼いたのは紅はるかで、寝かせるとねっとりした焼き芋になる品種です。紅はるかの性質は紅はるかの特徴の記事に、甘い芋の選び方はさつまいもの選び方の記事に書いています。
掘ってすぐより、寝かせた芋を焼く
千葉県の「サツマイモ栽培技術指針」によると、掘ったときのさつまいもの糖は100gあたり2g前後と少なく、寝かせている間に増えていきます。2か月で2〜3倍という数字もあります。同じトースターで焼いても、掘りたての芋は甘さ控えめになります。
実際、掘って16日目の芋を焼いた9月21日は、甘いけれど蜜が出るほどではない、という感想でした。掘って30日目の芋を焼いた10月5日は、包まずに焼いた1本が「これぞ焼き芋」という感想で、ねっとりして甘い焼き上がりでした(ただし、この2回は包み方も違うので、日数だけの差とは言えません)。掘りたての芋の扱い方はさつまいもが甘くない理由の記事にまとめています。
「弱」でじっくり
上に書いたとおり、甘さが決まるのは中心が70℃前後を通る間です。私たちは「弱」でしか焼いていないので、「強」で焼いたらどうなるかは試していません。試したら、この記事に書き足します。
包み方で、仕上がりは変わる?
アルミホイルで包むか、濡らした紙で包むか、何も包まないか。私たちはトースターで2回試しました。
濡らした新聞紙+アルミは、早く温まり、しっとり仕上がった(9月21日)
芯温の表のとおり、濡らした新聞紙+アルミの芋は、アルミだけの芋より10分早く70℃を超えました。焼く前と後の重さも、アルミだけの芋は128g→121g(7g減)だったのに対し、濡らした新聞紙の芋は96g→98gと減っていません(表面についた水気を含みます)。家族で食べ比べると、この日焼いた6本の中でいちばんおいしいという結果でした。

包まずに焼いた1本が、家族の1位だった(10月5日)
10月5日は、何も包まない/アルミだけ/濡らしたキッチンペーパー+アルミの3通りで焼きました。家族の感想はこうです。
| 包み方 | 焼く前の重さ | 順位と感想 |
|---|---|---|
| 何も包まない | 158g | 1位「これぞ焼き芋」。ねっとり、甘い。蜜はまだ出ていない |
| 濡らしたキッチンペーパー+アルミ | 328g | 2位。やわらかい。ふかし芋に近いかも |
| アルミだけ | 285g | 3位。十分おいしい |

ただし、この日は芋の重さが最大で2倍違いました。同じ時間焼いたので、いちばん小さい「包まない」芋に、いちばんよく火が通った可能性があります。焼いた後の重さと芯温も、この日は測っていません。「包まないのがいちばん」とは、まだ言い切れません。11月に、重さをそろえた芋で焼き直す予定です。
包むほど、ふかし芋に近づく
9月21日に焼いた6本は、家族の感想が「焼き芋というより、ふかし芋みたい」でした。オーブンとトースターの4本は、どれもアルミで包んでいます。アルミの中は芋から出た蒸気でいっぱいになり、蒸したのに近い状態になるためだと考えています。アルミで包んだ4本の重さがほとんど減っていない(−7g〜+3g)のも、そのためだと思います。
しっとり柔らかく仕上げたいなら、濡らした紙+アルミ。焼き芋らしい香ばしさを求めるなら、包まずに焼く。好みで選んでください。
オーブン・電子レンジと比べると
9月21日は、同じ紅はるかをオーブン(160℃)と電子レンジ(200W)でも焼いて、6本を食べ比べました。順位は、1位がトースターの濡れ新聞+アルミ、同率2位がオーブンの2本、4位がトースターのアルミだけ、5位と6位が電子レンジでした。電子レンジは70℃前後の温度帯をあっという間に通り過ぎてしまい、甘さが出ませんでした。6本の芯温と重さは、焼き芋の温度と時間の記事に表で載せています。
よくある質問
トースターで焼き芋を作ると、何分かかりますか?
私たちのトースターの「弱」では、100g前後の芋で60〜70分、160〜330gの芋で90分(+電源を切って30分置いた)でした。芋の太さとトースターの機種で変わるので、最後は竹串がすっと通るかで決めてください。
予熱は必要ですか?
私たちは「弱」で5分ほど温めてから入れました。予熱をしない場合と比べてはいません。
途中で裏返したほうがいいですか?
私たちは30分たったところで、芋の向きを少し変えただけです。裏返した場合と比べてはいないので、どちらがよいかは分かりません。
温度を選べるトースターでは、何℃にすればいいですか?
温度を選べるトースターでは、私たちはまだ試していません。考え方としては、高い温度で短く焼くより、低めの温度で長く焼くほうが、中心が70℃前後をゆっくり通ります。オーブンで焼く場合の温度と時間は、焼き芋の温度と時間の記事に書いています。
アルミホイルは巻いたほうがいいですか?
しっとり柔らかくしたいなら巻く、焼き芋らしい香ばしさがほしいなら巻かない、が私たちの考えです。10月5日の焼き比べでは包まない芋が家族の1位でしたが、芋の大きさがそろっていなかったので、11月に焼き直して確かめます。
食べきれなかった焼き芋は、どうすればいいですか?
冷凍がおすすめです。冷凍のしかたと温め直し方は、焼き芋の保存方法の記事にまとめています。
まとめ
- トースターの焼き芋は「弱」でじっくり。私たちは上下両方のヒーターの「弱」
- 中心が70℃を超えるまで30〜40分。「弱」では90℃に届かなかったので、竹串で判断
- 時間の目安は、100g前後で60〜70分、160〜330gで90分
- ねっとりさせるなら、ねっとり系の品種を、寝かせてから焼く
- 濡らした紙+アルミはしっとり。包まないと焼き芋らしく。包むほどふかし芋に近づく
私たちの紅はるかは、約2か月寝かせてから、11月上旬にお届けします。届いたら、トースターの「弱」でじっくり焼いてみてください。商品ページで予約を受け付けています。
出典
- ハイアール「W数しか書いてないトースターの温度は何度?トースターの温度について解説!」(2023年4月12日) — ワット数と温度の目安
- 千葉県農林水産技術会議「サツマイモ栽培技術指針」 — 掘りたての糖と、貯蔵で糖が増えること
- 焼いた記録:自宅のオーブントースター「弱」(上下)で、2026年9月21日(2本、芯温計で測定)と10月5日(3本)。芋はどちらも9月5日に佐々木さんの畑で掘った紅はるか
2026年10月時点で、原典にあたって確認した内容です。
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