さつまいもコラム

さつまいもの白い汁の正体はヤラピン|切ると出る白い液は甘さのもと?体に悪い?出典つきで答えます

さつまいもの白い汁の正体はヤラピン。紅はるかの切り口に白い汁がにじんでいる写真と、甘さのもと?体に悪い?などの疑問

さつまいもを切ったら、切り口に白い汁がじわっとにじんできた。傷んでいるのでは、と手が止まった方もいると思います。

この白い汁は「ヤラピン」という、さつまいもに含まれる成分です。コープこうべの商品検査センターは「食べても健康に害はありません」としています。見つけても、そのまま料理して大丈夫です。

この記事では、白い汁についてよく浮かぶ4つの疑問(甘さのもと? 体に悪い? 何のためにある? 焼いたら消える?)に、日本いも類研究会などの資料で答えます。後半は、放っておくと黒くなる理由と、皮についた黒いものの正体です。

結論

  • 白い汁の正体 … ヤラピン(ヤラッパ樹脂)。芋だけでなく、葉や茎にもある
  • 甘さのもとではない … 糖脂質の仲間。焼き芋の甘さを決める糖とは別もの
  • 体に悪くない … 「食べても健康に害はありません」(コープこうべ)
  • 何のため? … 微生物の生育を抑える働きがある(日本いも類研究会)
  • 焼いても消えない … 熱に強く、焼いても蒸しても変わらない
  • 黒くなる … 放っておくと黒いタール状に。皮についた黒いものも、収穫のときに出た白い汁

さつまいもの白い汁は「ヤラピン」という成分

日本いも類研究会のQ&Aに、こう書かれています。

さつまいもを切断すると粘性の白い乳液がしみ出てきますね。これをヤラピンまたはヤラッパ樹脂と呼んでいます。

日本いも類研究会「おいもQ&A」

皮の近くに、輪のように出てくる

出てくる場所には特徴があります。同じQ&Aに「いもの横断面でいうと皮の近くに分布しています」とあります。

紅はるかの切り口。皮の少し内側に、白い汁の粒が輪のように並んでいる
9月5日に掘った紅はるかを、16日目に切ったところ(2026年9月21日、自宅で撮影)

私たちが家で紅はるかを切ったときも、白い粒は皮の少し内側に、ぐるっと輪を描くように並びました。中心のほうにもいくつか出ていますが、目立つのは輪の部分です。

芋だけでなく、葉や茎にもある

コープこうべの商品検査センターは「ヤラピンは芋だけでなく、その葉にも茎にもあり」としています。芋の中だけにある成分ではなく、さつまいもという植物がもともと持っているものです。

紅はるかは、白い汁が多い品種

品種の資料には、紅はるかの「栽培上の注意」として、こう書かれています。

生いもの切り口から出る白色の液(ヤラピン)が多く、いもの表皮に付着すると外観を損なうので、収穫時にはヤラピンが付かないように注意する。

日本いも類研究会「さつまいも品種詳説 べにはるか」

紅はるかで白い汁をよく見かけるのは、品種の性質です。紅はるかという品種のほかの特徴は、紅はるかの特徴の記事にまとめています。

白い汁についての4つの疑問

甘さのもと? — いいえ、糖とは別もの

白くてとろりとしているので、蜜のようにも見えます。でも、甘さのもとではありません。日本いも類研究会のQ&Aは、ヤラピンのつくりをこう説明しています。

専門的に言うとヤラピンの構造は糖脂質の仲間で、グリセロールにヤラピノール酸(オキシパルミチン)がエステル結合し、ラムノース、グルコース、ガラクトースなどの糖が結合したものだそうです。

日本いも類研究会「おいもQ&A」

一方、焼き芋の甘さを決めるものについて、千葉県の「サツマイモ栽培技術指針」は「貯蔵中に生成されたショ糖、ブドウ糖、果糖の3糖と、加熱によって生成された麦芽糖の合計量で決定される」としています。甘さを決めるのは、寝かせている間に増える糖と、焼くときにできる麦芽糖。白い汁は、そのどちらでもありません。焼き方と甘さの関係は焼き芋の温度の記事に、寝かせる理由はさつまいもが甘くない理由の記事に書いています。

体に悪い? — 食べても害はない

さつまいもに含まれる成分であり、食べても健康に害はありません。

コープこうべ 商品検査センター「さつまいもの切り口から白い液体が出てきた」

白い汁が出ていても、取り除かずにそのまま料理して大丈夫です。

何のためにある? — 微生物の生育を抑える働き

日本いも類研究会の「さつまいもMiNi白書」には、ヤラピン(白色の乳液)に微生物の生育を抑える働きがあると書かれています。

切り口ににじみ出てくる成分に、微生物を抑える働きがある。資料が書いているのは、ここまでです。

焼いたら消える? — 焼いても蒸しても変わらない

熱に対して安定ですから焼いても蒸しても変質しません。

日本いも類研究会「おいもQ&A」

加熱で消えるものではないので、焼き芋や蒸し芋にしても残ります。食べても害がないのは、上に書いたとおりです。

宮城・蔵王のふもとで掘って、約2か月寝かせた紅はるかをお届けします。

いま、お届けしています

約2か月寝かせた紅はるかを、11月から順にお届けしています

大小が混ざった訳あり品の紅はるか

訳あり品(ご家庭用)

容量で選べる
2kg・5kg・10kg

ご注文・お届けは1月ごろまでの予定
(なくなり次第終了)

洗って箱に並べた正規品の紅はるか

正規品

サイズで選べる
5kg(M・L・2L)

ご注文・お届けは11月末までの予定
(なくなり次第終了)

※L・2Lは「洗い」と「土つき」から選べます
(Mは土つきのみ)

放っておくと、黒くなる

時間がたつと、黒いタール状に変わる

そのままにして放っておくと黒いタール状の物質に変ります。

日本いも類研究会「おいもQ&A」

切った芋をしばらく置いておくと、白い汁のところが黒っぽくなるのはこのためです。

皮についた黒いものも、もとは白い汁

さつまいもの皮に、黒い汁のようなものがこびりついていることがあります。コープ北陸事業連合は、これもヤラピンだとしています。

収穫時にツルの切り口から出た白い汁が後に酸化し、黒くなったものです。

コープ北陸事業連合「さつまいもに黒い汁がついている」

コープこうべの商品検査センターも、皮の黒いものは「収穫したときに切り口から出た液が付いたか、さつまいも同士がぶつかり、傷口からしみ出た液が付いてしまったもの」と考えられる、としています。

畑で掘ったばかりの赤いさつまいも。真ん中の芋の右端、折れたところが白い汁で白くなっている
掘ったばかりのさつまいも。真ん中の芋の右端、折れたところに白い汁が出ています(2026年9月22日、佐々木さんの畑)

9月22日、佐々木さんの畑で掘ったばかりの芋にも、折れた先に白い汁が出ていました。これが皮につくと、あとで黒くなります。品種の資料が「収穫時にはヤラピンが付かないように注意する」と書いているのは、このためです。

傷んでいるサインとは別もの

白い汁も、それが黒くなったものも、傷んでいるサインではありません。傷んだ芋の見分け方は、保存方法の記事に表でまとめています。

見た目だけで、選別から外れる芋もある

皮に白い汁がついて黒くなると、味に問題はなくても見た目が悪くなります。品種の資料が「外観を損なう」と書いているのは、この点です。そのため、見た目の理由だけで規格から外れる芋が出ます。見た目と中身の選び方は、さつまいもの選び方の記事に書いています。

よくある質問

白い汁が出たさつまいもは、食べても大丈夫ですか?

大丈夫です。コープこうべの商品検査センターは「食べても健康に害はありません」としています。焼いても蒸しても変わらない成分なので、加熱したあとも残りますが、問題ありません。

白い汁や、皮の黒いものは取り除いたほうがいいですか?

取り除かなくて大丈夫です。皮の黒いものについて、コープ北陸事業連合は「気になる場合は取り除いてお召し上がりください」としています。

白い汁が多い芋ほど、甘いのですか?

そう書いた資料は、私たちは見つけられていません。焼き芋の甘さを決めるのは、寝かせている間に増える糖と、焼くときにできる麦芽糖です(千葉県の指針)。白い汁は、そのどちらでもありません。

まとめ

  • さつまいもの白い汁はヤラピン。皮の近くに輪のように出る。葉や茎にもある
  • 甘さのもとではない。甘さを決めるのは、寝かせて増える糖と、焼くときにできる麦芽糖
  • 食べても害はない。焼いても蒸しても変わらない
  • 微生物の生育を抑える働きがある
  • 放っておくと黒いタール状に。皮の黒いものも、収穫のときに出た白い汁
  • 紅はるかは、白い汁が多い品種

私たちの紅はるかは、約2か月寝かせてから、11月からお届けしています。届いた芋を切ったら、切り口の白い輪を見てみてください。商品ページからご注文いただけます。

出典

2026年9月時点で、原典にあたって確認した内容です。

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蔵王が育てた、
蜜のごほうびを、
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今年の収穫分は、なくなり次第販売終了です。
「冬のご褒美」を、ぜひお早めにご予約ください。
ご家庭用にも、贈答用にもおすすめです。

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販売会社について

はじめまして。株式会社芦の口開発の小野瀬と申します。
宮城県仙台市太白区芦の口で地域コミュニティ事業としてさつまいもなどを販売する「芦の口小箱(あしばこ)」の運営と、不動産事業を営んでおります。

私たちは、宮城県川崎町の生産農家さんが大切に育てたさつまいもを、全国のお客様にお届けするため、この通販サイトを運営しています。

蔵王のふもとにある自然豊かな町で、ひとりの生産者がじっくり向き合って育てたさつまいも。鹿児島や茨城のような大産地ではないからこそ、ひとつひとつに目が届く。その良さを、もっと多くの方に知っていただきたい。そんな想いで販売のお手伝いをしています。

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